狂女フアナ

皇帝の物語

フィリップ美公─ハンサムゆえに歴史を動かした男と、狂気へ向かった女王フアナ

フィリップ美公はその美貌から「ハンサム王」と呼ばれ、ブルゴーニュ公国の富をハプスブルク家へもたらしたキーパーソンである。だが28歳で急逝し、妻フアナの狂気説と王位継承争いを引き起こした。本稿では婚姻戦略、急死の真相、遺産の行方を検証する。
皇妃・王族・子供たち

愛か狂気か─“狂女”と呼ばれ幽閉されたカスティーリャ女王フアナの真相

夫の死と裏切りの末に幽閉されたフアナ。19世紀絵画が作り上げた“狂気の女王”像と、史料が語る彼女の真の姿を解説する。