13世紀

出来事で読む帝国の運命

マルヒフェルトの戦いとは?“貧乏伯爵”ルドルフが帝国を奪い返した日

1278年、ルドルフ1世とオタカル2世が激突したマルヒフェルトの戦い。貧乏伯爵から皇帝へと駆け上がった男が、帝国再建の歴史を刻む。
皇帝の物語

貧乏伯爵からドイツ王へ【ルドルフ1世とハプスブルクの夜明け】

「選ばれし王などいない。選ばれねば、自らの力でなるまでだ。」痩せた顔に鷲鼻を備えた長身の男、ルドルフ1世。その質素な身なりの奥には、静かだが揺るぎない信念が秘められていた。神聖ローマ帝国という名ばかりの帝国に、新たな風を吹き込んだのは、諸侯すら期待していなかった“貧乏伯爵”だったのである。